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医師の偏在対策、地域別の診療報酬導入を提言――財務省
財務省は、4月16日に開催された財政制度等審議会財政制度分科会で、医師や診療所の偏在を是正するため、地域別の診療報酬を導入するように提言した。診療所が過剰な地域では診療報酬の単価を引き下げる一方で、診療所が不足している地域では単価を引き上げる、地域別単価の導入を求めるものだ。
財務省は、「現状のままでは大都市部において医師や診療所数が過剰となり、地域は過少となる傾向が続く」と指摘。全国一律の「1点当たり単価10円」という現行の診療報酬の仕組みを見直し、診療所の過剰な地域では、単価を引き下げる一方、診療所が不足している地域では、単価を引き上げることを進言。地域によって、単価に差を設けることで、診療所の過剰な地域から不足している地域への医療資源のシフトを促すべきだとした。