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「総合的な対策のパッケージ」で医師偏在対策を――「骨太の方針2024」
政府は6月21日、中期的な重要政策をまとめた「経済財政運営と改革の基本方針2024」(以下、「骨太の方針2024」)を閣議決定し、医療界で大きな課題となっている医師偏在対策について大枠と方向性を示した。また、医療・介護DXについては強力に推進するとした。
まず、医師偏在対策として、医師の地域間、診療科間、病院・診療所間の偏在の是正を図るため、2024年末までに「総合的な対策のパッケージ」を策定する。
その中心となるのは、▽医師確保計画の深化、▽必要な人材を確保するための取り組みとして、医師養成過程での地域枠の活用、大学病院からの医師の派遣、総合的な診療能力を有する医師の育成、リカレント教育の実施、▽規制的手法を組み合わせた取り組みとして、経済的インセンティブによる偏在是正、医師少数区域等での勤務経験を求める管理者要件の大幅な拡大――などの施策だ。