
新生児における高ビリルビン血症はビリルビン脳症や核黄疸をもたらすことがあるため、全ての新生児に適切な対策を取ることが求められる。米国小児科学会(AAP)はこの度、妊娠35週以上の新生児における高ビリルビン血症の管理に関するガイドラインを改訂し、その詳細を「Pediatrics」に8月5日公表した。
今回の改訂は、米オハイオ州のネイションワイド小児病院のAlex R. Kemper氏らによるもの。主な改訂点として、まず、母体の抗赤血球自己抗体を有する新生児を特定し、早期管理に導くためのアプローチが挙げられており、母体の抗体スクリーニングが陽性または未実施のため不明である場合、児に直接抗グロブリン試験を実施し、児の血液型を可能な限り早期に判明させるべきだとしている(エビデンスの質グレードB、推奨)。
続きを読むには会員登録が必要です。
- 書誌事項
Clinical Practice Guideline Revision: Management of Hyperbilirubinemia in the Newborn Infant 35 or More Weeks of Gestation
Kemper AR, et al. Pediatrics. Published online August 5, 2022. doi: 10.1542/peds.2022-058859