タイの若年男性におけるヒトパピローマウイルスの血清有病率
アブストラクト
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、男女で最も一般的な性感染症の1つである。ほとんどのHPV研究では、子宮頸がんの発生による結果を予防するために女性へのワクチン接種に焦点が当てられている。しかしながら、持続感染は男性において陰茎がん、肛門がん、および中咽頭がんを引き起こしうる。そのため、男性におけるワクチン接種に対する最近の公衆衛生上の勧告が提起されている。タイを含む多くの国の男性のHPV有病率データは限られている。2013年(n = 1000)にロイヤルタイ陸軍に入隊したタイ人男性(平均年齢21歳)のレポジトリーセラに対してHPV sera IgG ELISAテストを実施した。HPVタイプ6,11,16eおよび18のウイルス類似粒子に対するHPV IgG抗体を市販のELISAキットを用いて評価した。全体として、抗HPV IgGは47%(95% CI:44%-50%)であった。HPVレバレッジは南部(64%)で最も多く見られた居住地域と有意に関連していたが、教育レベル、配偶者の有無、居住形態とは関連していなかった。このデータは、このコホートのタイ人男性のほぼ半数が21歳までにHPVに曝露されたことを示唆した。このように、男性青年に提供されるHPVワクチン接種は、疾患予防および性交渉の相手への伝播を最小限に抑えるために考慮されるべきである。