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牛乳アレルギーのお子さんから使える牛乳の代替品。
アブストラクト
牛乳アレルギー(CMA)は、生後間もない時期に最も多く見られる食物アレルギーの一つで、世界的な有病率は2%から5%と推定されています。CMAのお子様の大半は、最終的に牛乳タンパク質に対する耐性を獲得しますが(CMAのお子様の75%以上が3歳までに、90%以上が6歳までに牛乳タンパク質に対する耐性を獲得すると推定されています)、CMAのお子様に適切な牛乳(CM)代替品を選択することは、小児期の十分な成長と発達を保証するために不可欠です。市販されている代替ミルクは、栄養成分や微量栄養素の強化が著しく異なるため、家族にとっても臨床医にとっても複雑であり、その判断は困難です。本論文は、カナダの小児科医とプライマリケア医が、CMA患者やそれ以降の患者に対して、最も適切で安全、かつ栄養学的に最適なCM代替品を推奨するための指針となることを目的としています。