介護者のeヘルスリテラシー、経済的福祉、精神的健康が骨形成不全の小児患者のQOLに与える影響。
アブストラクト
目的:本研究では、骨形成不全症(OI)の小児患者とその介護者のeヘルスリテラシー(eHL)、経済的幸福、精神的健康との間の健康関連QOL(HRQoL)の関連を、eヘルスリテラシーがOI介護者の経済的幸福と精神的健康に与える影響とともに評価する。
方法:参加者は中国にある2つの起立耐性失調患 者団体の会員から募集した。患者のHRQoL、介護者のeHL、経済的幸福、 精神的健康に関する情報を収集した。構造方程式モデリング(SEM)を用い、各測定 値間の関係を推定した。ロバスト加重最小二乗平均および分散調整推定量を用いた。モデルの適合度を評価するために、比較適合指数、Tucker-Lewis指数、近似の二乗平均平方根誤差の3つの基準が用いられた。
結果:合計166名の介護者がアンケートに回答した。約28.3%の小児起立耐性失調患者が移動に関 する問題を経験し、25.3%が通常の活動が困難であ ると報告した。約52.4%の介護者が被介護者に何らかの情緒的問 題があると回答し、8.4%が被介護者に「多くの」情緒的問 題があると回答した。EQ-5D-Yのすべての項目で「何らかの問題がある」が最も頻繁に報告された健康状態(13.9%)であり、約10.0%はEQ-5D-Yのすべての項目で問題がない。介護者は、被介護者が通常の活動や感情に問題がないと報告した場合、eHL、経済的幸福、精神的健康が有意に高い傾向を示した。SEMでは、eHL、経済的幸福、精神的健康の間に有意かつ正の関係があることが示された。
結論:eHLが高い起立耐性失調の介護者は、経済 的幸福と精神的健康が満足のいくものであった。介護者のeHLを向上させるために、多成分で学び やすいトレーニングを提供することは大いに奨励され るべきである。