杭州市における就学前児童の過体重と肥満の現状と保育管理。
アブストラクト
目的:本研究の目的は、杭州市の就学前児童における過体重と肥満の有病率を調査し、保育管理の影響を評価することである。過体重と肥満の特徴を調べ、その傾向を予測することで、一次地域保健サービスセンターにおける保育管理と幼稚園における電子健康管理システムの利用の意義を強調したい。また、本研究は、小児肥満の介入策や効果的な予防・抑制管理のためのエビデンスを提供することを目指している。
方法:2020年から2022年にかけて、杭州の幼稚園で3歳から6歳の園児を研究対象として選んだ。電子健康管理システムを活用し、小児肥満の管理を促進し、小児科医とプライマリケア医に指導とトレーニングを提供する。
結果:杭州市の3~6歳児における体重過多と肥満の検出率は、それぞれ7.27%と3.55%であった。杭州の3~6歳の就学前児童における単純肥満の検出率は、2020年から2022年にかけてそれぞれ4.25%、3.42%、3.04%であり、過体重の検出率はそれぞれ8.27%、7.28%、6.34%で、その差は統計学的に有意であった(p<0.05)。2022年の過体重と肥満の検出率は、2020年の検出率より有意に低かった(p<0.05)。子どもの肥満の有病率は年齢とともに増加した。男児は女児より肥満の発生率が有意に高かった(p<0.05)。中等度および重度の肥満の子どもの割合は減少傾向を示した。一次地域保健サービスセンターと幼稚園における小児肥満に対する介入対策は、常に実施されている。
結論:杭州市の3~6歳の就学前児童の肥満有病率は減少傾向を示した。本研究により、保育行政、特に電子健康管理システムの導入が、児童の過体重・肥満への対応に有効であることが明らかになった。