心肺フィットネスと脂肪率の縦断的関連とクラスター化した心代謝リスク:媒介分析。
アブストラクト
目的:これまでの文献では、心肺機能(CRF)と心代謝リスクとの関連における脂肪率の仲介的役割、および体重過多に関連する有害な結果を軽減するCRFの潜在的役割が示されている。本研究の目的は、CRFと脂肪率が心代謝リスクと関連する可能性について、その媒介的役割を評価することである。
方法:420名の小児および青年(ベースライン時年齢10.50[2.05]歳、女児56.2%)を対象とした3年間の観察的縦断研究。体格指数(BMI)を算出し、CRFをフィールド評価により評価した。グルコース、収縮期血圧、総コレステロール/高密度リポ蛋白コレステロール比、トリグリセリドのzスコアからクラスター化心代謝リスクスコア(cMetS)を算出した。解析では、CRFとcMetSとの関連におけるBMIの媒介的役割、およびCRFがBMIとcMetSとの関連を媒介するかどうかを評価した。
結果:ベースライン時のBMIは、CRFとは無関係に、追跡調査時のcMetSと直接的に関連していた(0.102;95%信頼区間、0.020~0.181)のに対し、CRFは、BMIを介して追跡調査時のcMetSと間接的にのみ関連していた(-0.036;95%信頼区間、-0.070~-0.009)。
結論:BMIはcMetSと直接的な関連を示したが、CRFはBMIを介してcMetSと間接的な関連を示した。