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高悪性度モザイクターナー症候群の39歳女性における単一倍数体凍結胚移植後の生児出生。
アブストラクト
目的:高悪性度モザイクターナー症候群を有する高度生殖年齢女性において、着床前遺伝子検査による異数性検査を併用した卵細胞質内精子注入法の生殖成績および産科成績について述べる。
方法:モザイク型ターナー症候群45,X[90]/46,XX[10]の核型と診断され、次世代シーケンサーを用いた着床前遺伝子検査のために胚盤胞外胚葉生検による受精治療を受けた39歳女性の症例報告。
結果:生検された4個の胚盤胞のうち2個が倍数体であった。この患者は、1回目の単一倍数体凍結胚移植後、継続的な妊娠を達成し、その後、健康な子供を出産した。
結論:高悪性度モザイクターナー症候群と診断された高度生殖年齢女性において、自家卵細胞質内精子注入療法を考慮することは可能である。