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汎眼瞼炎と強膜壊死を伴う眼窩蜂巣炎-症例報告。
アブストラクト
背景:眼窩蜂巣炎は幼児によくみられ、副鼻腔疾患を併発することが多い。眼窩蜂窩織炎と汎眼瞼炎の併発はまれな臨床的事象であり、通常は外傷や内因性のものに続発する。
症例提示:発熱性の2歳男児が眼窩周囲炎と滲出性網膜剥離を呈した。画像診断で急性副鼻腔炎と広範な眼窩蜂巣炎が認められた。強膜の菲薄化が進行したため、患者は核出術を受けた。
結論:免疫不全の小児患者において、眼窩蜂巣炎、汎眼瞼炎、強膜壊死を併発した症例を紹介する。眼窩蜂巣炎と汎眼瞼炎の併発はまれであり、生命を脅かす合併症を予防するためには、適時の介入が重要である。