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COVID-19ワクチン接種義務化の仮定が保護者のワクチン接種の可能性に与える影響:学校関連の懸念とワクチン接種の意思決定を探る。
アブストラクト
目的:COVID-19ワクチン接種が義務化された場合、保護者が子供にワクチンを接種する可能性はどの程度になるのか?
方法:2021年6月7日から2021年8月13日までに小児救急部9カ所を受診した3~16歳の患者の親から、人口統計、COVID-19に関連する学校での懸念、および親が子供にワクチン接種をする可能性を収集した。ウィルコクソンの符号順位検定により、ワクチン接種の義務化前後の尤度を比較した。多変量線形回帰分析およびロジスティック回帰分析により、それぞれベースラインおよびワクチン接種可能性の変化と親の懸念との関連を検討した。
結果:仮想的なワクチン接種義務化により、ワクチン接種の可能性は43%から50%に増加した(Z = -6.69, p < 0.001)が、ほとんどの親(63%)は変化がなかった。子供がCOVID-19に感染することに対する親の懸念は、ベースラインのワクチン接種の可能性の増加と関連していた。ワクチン接種の義務化による接種率の上昇を説明できる学校関連の懸念は1つもなかった。
結論:保護者の学校関連の懸念は、義務化されたワクチン接種の可能性の変化を促進しなかった。