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COVID-19パンデミックにおける医療従事者の学齢児童の心理的苦痛。
アブストラクト
背景:COVID-19の大流行は、国を超えて社会の心理社会的幸福に大きな影響を与えた。
方法:この前向き介入研究では、親が医療従事者である6~19歳の子どもの心理的苦痛を評価した。ユニセフとチャイルドラインのマニュアル「COVID-19期間中の子どもへの心理社会的支援」に示された心理的苦痛の徴候に基づく一連の質問票を用いて両親と面接した。同じ質問票による再評価は、カウンセリングとマニュアルにあるツールキットの使用という形で、介入15日後に行われた。
結果:両親ともに医療従事者である子どもの平均(SD)スコアが最も高かった。親にユニセフとチャイルドラインのマニュアルに関する知識を提供した後、心理的苦痛の有意な減少がみられた(P < 0.001)。
結論:COVID-19パンデミック時の子どもの心理的苦痛の軽減には、マニュアルに記載されているカウンセリング活動やツールキットが有効であった。