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ドイツにおけるHPVワクチン接種率向上プロジェクトの目録。
アブストラクト
ドイツでHPVワクチン接種が初めて推奨されて以来(2007年)、ドイツではHPVワクチン接種率向上を目指すプロジェクトが増加している。2019年10月から2020年2月にかけて、ドイツでHPVワクチン接種率向上を目指したプロジェクトに関するデータ(プロジェクトの説明、評価報告書)を系統的に検索した。その目的は、これらのプロジェクトの包括的な概要(期間、実施組織、対象グループ・対象者、設定、戦略、到達範囲)を提供し、将来のプロジェクトを最適化するための洞察を得ることであった。これらのプロジェクトの目録を見ると、ほとんどのプロジェクトが、子ども、青少年、保護者の教育、医療スタッフの研修に重点を置いていることがわかる。教育の主な舞台は学校であった。記録されているプロジェクトが長期的かつ包括的に実施されていることはまれであった。ほとんどのプロジェクトで評価報告書が入手できなかったため、このレビューの枠組みの中で、さまざまなプロジェクトの影響について述べることはできなかった。HPVワクチン接種率向上への影響を最適化するために、今後のプロジェクトは長期的かつ全国規模で計画されるべきである。また、プロジェクトの質と効果を向上させるために評価も行うべきである。