線維性異形成/McCune-Albright症候群(FD/MAS)におけるモザイク検出のための最適な組織と技法の選択。
アブストラクト
GNAS活性化体細胞突然変異は線維性異形成/McCune-Albright症候群(FD/MAS)を引き起こす。MASの骨格外徴候の特異性が低いことと、変異がモザイク状であることから、適切な診断には困難が伴う。われわれは、FD/MASが臨床的に疑われ紹介された40人の患者の臨床的および分子学的状態を調査し、いくつかの手がかりを得た。GNASの塩基配列は、サンガーと次世代シーケンサー(NGS)の両方を用いて決定した。その結果、患者の25%において病因変異を同定することができた。そのほとんどは罹患組織で同定されたが、血液中では同定されなかった。さらに、NGSはサンガーシーケンス(4/39)よりも多くのモザイク患者(8/34)を検出する能力を示した。たとえ臨床情報が完全でない症例があったとしても、これまでの研究と同様に、患者が色素沈着性皮膚斑や思春期早発症のような単一の症状を有する幼児である場合、分子診断は通常陰性であることが確認された。結論として、FD/MASはモザイク変異体によって引き起こされるため、低率の検出を可能にする感度の高い技術を使用し、研究する組織を適切に選択することが不可欠である。可能でない場合、また遺伝学的陽性率が低いことから、FD/MAS患者は臨床診断が本当に不確かな場合にのみ遺伝学的検査を受けるべきである。