骨形成不全症における大腿骨頸部骨折の特徴:12症例14連続股関節のシリーズ。
アブストラクト
はじめに:長管骨骨折は骨形成不全症(OI)によくみ られるが、大腿骨頚部骨折(FNF)は非常にまれであ る。大腿骨頚部骨折の病因、特徴、治療プロトコール に関する包括的なデータは不足している。我々の目的は、起立耐性失調の子どもにおける大 腿骨頚部骨折の特徴を明らかにすることである。
材料と方法:本研究は、2011年1月~2022年 12月の期間を対象としたレトロスペクティブシリーズと して実施した。12名の患者における合計14の大腿骨頸部 骨折を最終解析に含めた。年齢、性別、骨折部 位、歩行レベル、受傷機転、Sillenceタイプ、骨折前の骨 柱-骨幹部角、過去のインプラントの有無、適用され た治療法を記録した。
結果:平均年齢は9.3歳(範囲:3~16)で、 12例中8例が男性であった。Sillence type 3の起立耐性失調が50%と最も多かった。12例中、2例(16.6%)が歩行制限を受け、 5例(41.6%)が歩行不能であった。大腿骨インプラントの既往があった患者は 7名であった。6例の骨折は非手術的治療であったが、他の症例はカニュレーテッドスクリュー(42.8%)またはプレート骨接合術(7.1%)による手術を受けた。軽微な外傷や原因不明の8例(100%)はすべてSillence type 3-4で、瘤状変形を示した。移動性の患者に発生したFNFは、より高エネルギーの外傷が必要であった。
結論:起立耐性失調の大腿骨頸部骨折は、歩行患者 と非歩行患者で異なる外傷メカニズムを示した。非外科的治療は、高リスクの麻酔を要する患 者に考慮される可能性があり、より高度な臨床研 究が必要である。