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米加水分解粉ミルクを給与した牛乳蛋白質アレルギー小児患者の成長パターン。
アブストラクト
目的:加水分解コメタンパク(HRPF)配合のミルクは、牛乳タンパク(CMP)配合のミルクに代わる小児CMPアレルギー(CMPA)患者の食事管理に適した植物性ミルクである。HRPFを給与したCMPA患者の成長は、いくつかの研究で評価されているが、相反する結果が得られている。本研究の目的は、CMPA患児の12ヵ月間の成長パターンを評価することである。
方法:HRPFを12ヵ月間投与されたチャレンジ証明CMPA小児患者の成長パターンを評価する前向きコホート研究。アウトカムは、人体計測(体重、体長、頭囲)、試験処方の遵守、有害事象(AE)の発生とした。
結果:66人の小児が組み入れられ、12ヵ月の試験を完了した。ベースライン時、CMPA患者は全員離乳していた。CMPA小児患者コホート全体では、ベースラインから試験期間終了まで、成長パターンは世界保健機関(WHO)の成長参考値の正常範囲内であった。粉ミルクの忍容性は良好であった。アドヒアランスは最適であり、HRPFの使用に関連したAEは報告されなかった。
結論:HRPFは忍容性が高く、CMPAの乳児および幼児の健康な成長と発育をサポートすることができる。HRPFは、CMPAの食事管理において補完食とともに与えることができる。