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思春期前の子供の体重過多と血圧:縦断的研究。
アブストラクト
目的:学童における過体重と高血圧の縦断的関係を分析する。
方法:このコホート研究では、6~8歳の小児を登録し、24ヵ月にわたって前向きに追跡調査を行った。学校での体育の授業への参加、学校外でのスポーツ練習、経済状態に関する情報は、保護者が回答したアンケートを通じて得た。血圧、体重、身長、ウエスト周囲径の測定は、学校での連続追跡調査中に行われた。
結果:高血圧の割合は24ヵ月間で有意な変化はなかった(7.1%→8.2%;P=0.690)。しかし、期間を通じて過体重・肥満の小児は、同期間の富栄養の小児と比較して、追跡調査中に高血圧と診断されるリスクが198%[HR(95%CI)2.98(1.40, 6.35)]高かった。
結論:6~8歳の小児における過体重と肥満の発達軌跡は,高血圧と関連していた。