インドで広く使用されている3つの自閉症特異的スクリーニングツール(M-CHAT-R/F、RBSK-ASQ、TABC)のヒンディー語版の16-30ヶ月児における検証。
アブストラクト
目的:MCHAT-R/F、RBSK-ASQ、TABCによる16~30ヵ月児の自閉症スペクトラム(ASD)スクリーニングの診断精度を検討する。
方法:16~30ヵ月の小児を小児科から募集した。神経発達障害、障害、重い病気、母親がいない、母親がヒンディー語を理解できないなどの既往のある子どもは除外した。3つの指標ツールはヒンディー語に翻訳され、各ツールは25人の母親に試用され、それに応じて修正された。研究者は3つのツールの管理、採点、解釈の訓練を受けた。登録後、指標ツールと発達プロファイル(DP-3)が各参加者に実施された。参照ツールは、臨床評価、DP-3スコアの計算、ASDの診断基準の適用を含む専門家による包括的評価であり、最終診断はASDまたは非ASDであった。
結果:M-CHAT-R/Fの感度は95.2%,特異度は94.4%,RBSK-ASQの感度は100%,特異度は93.9%,TABCの感度は100%,特異度は94.4%であった。収束妥当性は高かった(スピアマンの相関係数0.98)。各ツールのテストリテストおよび評価者間信頼性は良好であった(クラス内相関係数1.00)。
結論:3つのツールはいずれも心理測定学的特性が許容でき、収束的妥当性が高く、テスト・リテストおよび評価者間信頼性が優れていた。