パンデミックの前兆-COVID-19ワクチンの接種率とインフルエンザ、帯状疱疹、HPVワクチン接種との予測可能性と関係を探る。
アブストラクト
背景:COVID-19ワクチン接種の障壁やその予測因子を明らかにすることに焦点を当てた研究は数多く存在する。本研究では、COVID-19ワクチン接種と関連する経験を先行要因として扱うことに加え、COVID-19ワクチン接種経験とインフルエンザ、帯状疱疹、HPVワクチンの接種意向との関係を分析する。
方法:米国の調査パネル1,024名(n=1,024)のうち、COVID-19ワクチンを少なくとも1回接種した530名(51.8%)、接種しなかった494名(48.2%)の回答について分析を行った。記述統計および推測統計により、参加者の人口統計学的特徴、事前のワクチン接種行動、ワクチン接種の意図、リスク行動評価、ワクチン接種の態度と信念、およびCOVID-19ワクチン接種の予測可能性を明らかにした。
結果:COVID-19ワクチンの初回接種歴は、過去のインフルエンザワクチン接種歴と相互作用し、将来のCOVID-19ワクチンまたはブースター接種意向を予測した。保護者のワクチン接種のためらいは、保護者自身および保護者の子どものワクチン接種行動と有意に関連していた。また、ワクチン接種群(VG)と未接種群(UVG)では、COVID-19ワクチンに対するためらい、信念、態度に違いがみられた。
結論:COVID-19ワクチン接種の経験と他のワクチン接種との関連は、ワクチン摂取を促進する上で有用な知見を提供する。医療従事者はCOVID-19ワクチン接種経験を改善し、他のワクチン接種を促進するためにワクチン接種予約を利用すべきである。ワクチン接種経験と、それが他の予防接種の接種意向をどのように説得するか、あるいは思いとどまらせるかを比較する研究を続けるべきである。