満期妊娠小体重児の成長軌跡:中国における3年間の縦断的研究。
アブストラクト
目的:SGA(small-for-gestational-age)児は、たとえ正期産児であっても、発育・発達に障害をきたす危険性がある。満期産のSGA児の成長軌跡は依然として不明である。そこで本研究では、中国東部における満期SGA児の出生から3歳までの成長軌跡を評価することを目的とした。
方法:満期SGA児を出生から3歳まで追跡調査した。体重と体長は3、6、12、18、24、30、36ヵ月目に測定された。キャッチアップ成長率、低身長、やせ、低体重、過体重、肥満を含む成長偏差率を各時点で算出した。出生から36ヵ月までの成長の軌跡を記述するために、潜在クラス分析を適用した。
結果:合計816名のSGA正期産児が本研究に登録され、303名が3、6、12、18、24、30、36ヵ月時点の追跡データを有していた。24ヵ月時のキャッチアップ成長率は女児42.4%、男児48.6%、36ヵ月時のキャッチアップ成長率は女児43.3%、男児52.1%であった。潜在クラス分析では、体重と体長の2つの軌跡が男児と女児で確認された。女児は男児と比較して、12ヵ月からの体重の成長軌跡が異なっていた。
結論:本研究は、満期SGA児のキャッチアップ成長率が比較的低いことを報告し、男児と女児で体長と体重の成長軌跡が異なることを明らかにした。我々は、最終的に彼らの健康の可能性を促進するために、満期SGA児の成長軌跡について医療専門家の注意を喚起する。