出生時の二次双生児の転帰:マレーシアの単一三次施設におけるレトロスペクティブ分析。
アブストラクト
目的:分娩中の二人目双胎の転帰に関連する因子を検討する。
方法:本研究は、2014年から2018年までマレーシアの3次医療機関において、妊娠24週以上で分娩したすべての双胎妊娠を対象としたレトロスペクティブコホート研究である。
結果:合計409例の双胎妊娠を対象とした。二絨毛性双胎が54.5%(n=223)、一絨毛性双胎が45.5%(n=186)であった。二絨毛膜妊娠の女性は有意に高齢で(p<0.001)、既往症が多く(p=0.011)、胎児構造異常(p=0.009)であった。単絨毛妊娠はマレー系に有意に多く(p=0.01)、自然妊娠である(p<0.001)。一絨毛膜妊娠では、頭位(p=0.026)、出生時体重差20%以上(p=0.038)、平均双胎間分娩期間(p=0.048)ともに有意に多い。アプガースコア<7で娩出された第2双胎は、二絨毛膜妊娠で有意に多い(p=0.006)。二人目の双胎は低出生体重、低妊娠期間、臍帯pH<7.25と関連している。両胎児を経腟分娩した女性群では、双胎間の分娩時間が30分未満の二人目の双胎は、器械を使用せずに経腟分娩した女性に有意に多かった(p=0.018)。臍帯pH<7.25の二人目双胎は、双胎間分娩時間30分以上で有意に多かった(p=0.045)。自然分娩の双胎間の分娩時間は15〜29分であった。二人目の双胎の転帰は、双胎のタイプ、分娩時の妊娠年齢、双胎間分娩時間、分娩様式、出生時の体位に影響されない。
結論:マレーシアで第2双胎を非活動的に管理したコホートにおいて、出生時の第2双胎の新生児転帰は、双胎のタイプ、分娩時の妊娠年齢、双胎間分娩時間、分娩様式、出生時の体位に影響されなかった。