COVID-19パンデミック時のロードアイランド州における小児傷害の傾向。
アブストラクト
背景:COVID-19パンデミックの間、小児救急外来(PED)の受診は全国的に減少したが、傷害関連のPED受診の割合は増加した。ロードアイランド(RI)の傾向についてはほとんど知られていない。
方法:本解析は、2019年1月~2020年12月に40のPEDを受診した18歳未満の小児の傷害関連の受診に関するレトロスペクティブ研究のRIデータの計画的なサブ解析である。2019/3/17~2019/12/31(COVID-19以前)と2020/3/15~2020/12/31(研究期間)の頻度を算出し、患者の人口統計、傷害の種類、重症度、機序を比較した。
結果:2019年から2020年にかけて傷害関連PED受診総数が31.4%減少したにもかかわらず、2020年には傷害関連PED受診の割合が8.1%(p<0.001)増加した。患者の平均年齢は8.3歳(SD 5.4歳)から7.7歳(SD 5.4歳)に減少し(p<0.0001)、2020年には女性(p=0.0018)、民間保険加入者(p=0.0274)、非ヒスパニック系白人の小児(p<0.001)の割合が高かった。外傷の発生、入院、意図的な自傷行為による傷害の割合が高かった(すべてp<0.0001)。
結論:RIでは、COVID-19パンデミック期間中、傷害関連PED受診の総数は減少したが、傷害関連PED受診の割合は増加した。傷害を負った患者の人口統計学的、機序的、意思的な変化は顕著であり、パンデミック中の疫学的変化を浮き彫りにし、的を絞った教育や介入から恩恵を受けるハイリスクグループを特定した。