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新生児セレウス菌:ECMOを必要とした先天性肺炎の珍しい症例。
アブストラクト
出生時からチアノーゼを呈し、挿管、100%酸素投与、一酸化窒素吸入にもかかわらず難治性の低酸素血症を呈した新生児。構造的先天性心疾患は除外された。生後6時間目に大量の肺出血を発症し、低酸素状態が悪化したため、小児集中治療室(PICU)に転院し、静脈体外膜酸素療法(vvECMO)を開始した。出生病院とPICUの両方で気管内吸引液が陽性であった。特筆すべきは、母親が獣医師であったため、この病原体に暴露される可能性があったことである。計5日間のvvECMO、13日間の人工呼吸、20日間のPICU入院の後、完全回復した。