長期的な健康状態にある若者のメンタルヘルスを支援するための、感情的ウェルビーイングのテーマと、デジタル介入のタイプやコンテンツに対する嗜好についてコンセンサスを得る:デルファイ調査。
アブストラクト
背景:長期罹患者(LTC)を持つ若者は、そうでない人に比べて心理的苦痛を感じるリスクが高い。にもかかわらず、この集団の精神的ウェルビーイングの改善に役立つようにデザインされた質の高いデジタル介入は乏しい。この研究の目的は、YP、両親、医療専門家が、今後の介入についてどのようなものを好むかを明らかにすることであった。
方法:喘息、糖尿病、てんかん(YPに最も多い3つのLTC)を持つYP26名、LTCを持つYPの親23名、小児科を中心とした医療専門家10名(合計n=59)が、3ラウンドにわたって4つの質問についてコンセンサス(75%の合意)を得るためのオンライン・デルファイ研究に参加した。参加者は、LTCを持つYPが経験する可能性のある心理的テーマを重要度順に並べ、デジタル介入の種類と提供方法を重要度または有用度順にランク付けした。第3ラウンドまでにコンセンサスが得られなかった場合は、最も一般的な結果が報告された。
結果:参加者は、携帯電話アプリ(73%の同意)と、1対1とグループの混合介入(75%の同意)を好んだ。心理学的テーマでは、「不安」(44%)と「『普通』に見せたい」(38%)の2つが上位にランクされ、介入タイプでは「一般的なカウンセリング」(54%の同意)がトップであった。
結論:LTCとともに生きることの心理的側面を支援するアプリと、1対1およびグループ介入要素の組み合わせに対する明確な要望があった。不安と「普通に見られたい」という2つの心理的課題は密接に関連しており、1つの介入で対処できるかもしれない。
意味:アプリの開発にはさらなる協議が必要であるが、この結果は将来の介入を検討する上で重要であろう。
患者または一般からの貢献:LTCを有する2名のYPから、プロジェクトの目的と手順を含む研究プロトコールについてフィードバックを得た。また、別の6名のLTCを持つYPは、研究の質問票の初期草案(4つの質問)について相談を受け、その後修正された。プロジェクトが開始されると、2人のLTCを持つYPと1人のLTCを持つYPの親からなる患者・市民参加グループが、研究プロセス、結果の報告書、普及計画についてフィードバックを行った。