中国鄭州市における手足口病に対するCOVID-19の発生と介入の影響(2014~2022年):後方視的研究。
アブストラクト
背景:2019年12月以降、COVID-19が世界中に急速に広がっており、COVID-19の予防対策が他の感染症の蔓延を大きく抑制できることが研究で示されている。本研究では、COVID-19の流行と介入がHFMDの発生率に及ぼす影響を調査した。
方法:鄭州大学付属小児病院からHFMDの有病率に関するデータを収集した。2014年から2019年までのHFMD発生率データを用いて自己回帰積分移動平均モデルを構築し、2020年から2022年までの患者数を予測し、予測値と実測値を比較した。
結果:2014年1月から2022年10月まで、鄭州大学小児病院では103,995人の小児がHFMDに罹患した。2020年から2022年のHFMDの平均症例数は4,946例であり、2014年から2019年の14,859例から大幅に減少した。最良のARIMA(2,0,0)(1,1,0)モデルを確認した。2020年から2022年にかけて、年間の罹患数は予測罹患数と比較してそれぞれ46.58%、75.54%、66.16%減少した。性別、年齢別の罹患率の傾向は、全体と同様のパターンを示した。
結論:COVID-19の発生と介入により、HFMDの発生率は発生前と比較して減少した。公衆衛生介入を強化することは、HFMDの予防において引き続き優先事項である。