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インドにおける最近のおたふくかぜ患者の急増:緊急救済措置の必要性。
アブストラクト
おたふくかぜは、パラミクソウイルス科に属するムンプスウイルスによって引き起こされる世界的な公衆衛生問題である。有効なワクチンであるMMR(おたふくかぜ、はしか、風疹)は、100カ国以上で定期予防接種に組み込まれている。一方、インドでは、おたふくかぜに対するワクチンは定期予防接種のスケジュールに組み込まれていない。これは、おたふくかぜが、そのような介入を正当化するほど重大な公衆衛生上の問題であるとは政府がまだ考えていないからである。最近、国内各地で報告されるおたふくかぜのアウトブレイクが増加していることが懸念されている。本稿では、インドにおけるムンプス(おたふくかぜ)の状況を最近の急増も含めて概観し、これらの流行を食い止めるための改善策について論じる。この状況に対処するためには、サーベイランスの強化とともに、おたふくかぜの成分をMMRワクチンとしてインドの普遍的予防接種プログラムに組み込むことが必要であると結論している。