1999年から2018年までのハンガリーにおける出生体重の推移とその説明要因:ハンガリー・タウファー登録の分析。
アブストラクト
背景:過去20年間、いくつかの高所得国では出生体重の増加傾向が止まり、さらには逆転した。我々は、1999年から2018年にかけてのハンガリーにおける定期分娩の出生体重の傾向を記述し、これらの変化を促進する可能性のある母体および胎児の変数を調査することを目的とした。
方法:ハンガリーのTauffer registryから得られたデータを分析した。1999~2018年のすべての単胎期産を対象とした(n=1,591,932)。1999~2008年と2008~2018年の出生体重の推移を、暦年、新生児の性別、母親の年齢、分娩時の妊娠年齢、その他の重要な決定因子で調整した階層的重回帰モデルで別々にモデル化した。
結果:出生体重の中央値は1999年から2008年にかけて3250/3400g(女児/男児)から3300/3440gに増加し、2018年には3260/3400gに減少した。出産時の妊娠年齢で調整すると、第1期の増加がより顕著になった(5.4g/年)。第2期では、同様の調整により減少率が2.5g/年から1.4g/年に大幅に減少した。さらに母親の年齢を調整すると、第1期の増加率は2.4g/年に半減した。第2期では、母体年齢の調整は推定値にほとんど影響を与えなかった。
結論:1999年から2008年にかけての出生体重の増加傾向(ほとんどが母親の高齢化に関連している)は、この時期に生まれた子供の心代謝性疾患リスクの上昇を予測させる可能性がある。対照的に、2008年以降の出生体重の減少傾向は、周産期の罹患率に対する何らかの有益な効果を反映している可能性がある。しかし、この傾向はほとんどが妊娠期間の短縮によって説明されるため、長期的な効果を予測することはできない。