子どもと若者のCOVID-19後の状態に関する医療従事者の感情と言説のツイッター分析:混合法研究。
DOI:10.2196/50139
アブストラクト
背景:COVID-19の大流行は世界的に大きな影響を与え、数百万人の患者と死者を出した。長期にわたる症状の持続(COVID-19流行後の状態)が研究により浮き彫りになっており、症状を持つ子どもや若者において特に懸念される状況である。ツイッター(その後Xと改名)などのソーシャルメディアは、この層に対するCOVID-19後の症状の影響について貴重な情報を提供する可能性がある。
目的:小児・若年者のCOVID-19後症状の有病率をめぐる言説のソーシャルメディア分析により、2021年1月から2022年1月にかけて英国における小児・若年者のCOVID-19後症状に関する医療従事者(HCW)の認識を探ることを目的とした。これにより、COVID-19後遺症に関する新たな知見に貢献し、研究者や政策立案者にとって重要な領域や今後の方向性を明らかにすることができる。
方法:実践的なパラダイムに基づき、混合法を用いた。PulsarとInfraNodusを用いた談話分析、キーワード分析、感情分析、画像分析を通じて、2021年1月1日から2022年1月31日の間にTwitter上で共有された、英国の小児と若者のCOVID-19後遺症の経験に関する談話を分析した。
結果:30万件のツイートを入手し、そのうち(関連するツイートをフィルタリングした後)2588件について詳細な質的サンプル分析を行った。HCWたちは、英国におけるCOVID-19パンデミックの管理に関して当局が発表したアナウンスメントに反応していた。最も頻繁に表明された感情は否定的なものであった。主なテーマは、将来への不安、政策と規制、COVID-19パンデミックの管理と対処、小児と若者のCOVID-19後の状態、ワクチン接種、科学的文献と管理戦略を共有するためのTwitterの利用、臨床と個人的経験であった。
結論:子どもや若者のCOVID-19流行後の状態について、HCWがTwitterで述べた認識は、関連性がありタイムリーな問題であり、保健当局が発表した宣言やガイドラインに対応しているように思われる。私たちは、COVID-19後遺症を持つ子どもや若者の症状や治療に関して、医療従事者や学校スタッフへのさらなる支援や研修戦略を推奨する。