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年長児の睡眠呼吸障害を引き起こしたバレキュラー嚢胞。
アブストラクト
小児耳鼻咽喉科医が睡眠呼吸障害(SDB)の小児患者に対して標準化された治療を提供するためには、コンセンサスに基づいた推奨が必要である。ここでは、中年期(6~12歳)の患者において、SDB検査中に弁嚢胞が発見されたユニークな症例を紹介する。患者は嚢胞切除に成功したが、6ヵ月後に再発の疑いが指摘された。再切除の直前に、覚醒下軟性喉頭鏡検査を再度行ったところ、再発の疑いは完全に消失していた。この症例は、SDBの年長児において、構造的・解剖学的病変を同定するために、内視鏡検査を含む完全な上気道検査を行うことの重要性を強調するものである。