青少年における糖尿病型の不正確な診断:有病率、特徴、および意味。
アブストラクト
診断時に糖尿病を分類することは疾患管理上極めて重要であるが、一般的に遭遇する糖尿病型間で特徴が重複しているため、ますます困難になっている。われわれは、診断時に糖尿病型が不明であった、あるいは時間の経過とともに糖尿病型が修正された青少年の有病率と特徴を評価した。新たに糖尿病を発症した青少年2073例(年齢中央値[IQR]=11.4[6.2]歳,男性50%,白人75%,黒人21%,その他の人種4%,全体ではヒスパニック37%)を調査し,小児内分泌専門医の診断ごとに,糖尿病型が不明であった青少年と既知であった青少年を比較した。糖尿病診断後3年以上経過した患者の縦断的サブコホート(n=1019)では、若年者の糖尿病型が安定したものと再分類されたものを比較した。全コホートにおいて,交絡因子を補正した結果,62例(3%)で糖尿病型が不明であり,高年齢,IA-2自己抗体陰性,C-ペプチド低値,糖尿病性ケトアシドーシス非発症と関連していた(すべて,p<0.05)。縦断的サブコホートでは、35人の若者(3.4%)で糖尿病型が再分類された。まとめると、糖尿病を有する人種的/民族的に多様な若者のうち、6.4%が診断時に不正確な糖尿病分類を受けていた。小児糖尿病の正確な診断を改善するために、さらなる研究が必要である。