小児および青少年におけるCOVID-19オミクロン関連入院に対するオリジナル一価mRNAワクチンの効果の持続性-米国、2021~2023年
アブストラクト
小児のCOVID-19ワクチン接種は、COVID-19関連入院の予防に有効であるが、SARS-CoV-2オミクロン優勢時のオリジナル1価ワクチンの予防期間は、特に更新COVID-19ワクチンのカバー率が低いことを考えると、評価する価値がある。2021年12月19日~2023年10月29日の期間、Overcoming COVID-19ネットワークは、5~18歳の米国の小児および青少年を対象に、COVID-19に関連した入院および重症化に対する2回接種以上のオリジナル1価COVID-19 mRNAワクチンのワクチン効果(VE)を症例対照デザインを用いて評価した。二価ワクチンまたは更新一価ワクチンを接種した小児および青少年が少なすぎたため、その有効性を個別に評価することはできなかった。ほとんどの症例患者(SARS-CoV-2検査結果が陽性の人)は、重症のCOVID-19に関連する基礎疾患が高頻度に報告されているにもかかわらず、ワクチン未接種であった。COVID-19に関連した入院に対するオリジナルの一価ワクチンのVEは、直近の投与が入院の120日前未満であった場合は52%(95%信頼区間=33%-66%)、120-364日前であった場合は19%(95%信頼区間=2%-32%)であった。COVID-19に関連した入院に対する1価ワクチンのVEは、最終接種日が過去1年以内の場合、31%(95%CI=18%-43%)であった。重症のCOVID-19関連疾患(非侵襲的または侵襲的な人工呼吸、血管作動性輸液、体外膜酸素療法、および死亡に至った疾患と定義)に対するVEは、直近の接種が入院の120日前未満であった場合は57%(95%CI = 21%~76%)、入院の120~364日前であった場合は25%(95%CI = -9%~49%)、直近の接種が過去1年以内であった場合は38%(95%CI = 15%~55%)であった。VEは、免疫不全が証明された小児および青年を除外しても同様であった。更新されたCOVID-19ワクチンを接種した小児の頻度が低いこと、元の1価ワクチン接種の有効性が低下していることから、これらのデータは、重症のCOVID-19を予防するために、すべての小児および青年に更新されたCOVID-19ワクチンを接種するようCDCが推奨していることを支持するものである。