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肥満のある白人小児および青年のコホートにおける三陰門肥満指数と左室肥大。
アブストラクト
背景:小児の肥満は世界的な社会的負担となっており、その健康関連の影響として高血圧や左室肥大(LVH)が挙げられる。小児の心血管リスクを早期に特定するために、いくつかの人体計測指標が検討されてきた。本研究の目的は、肥満のある白人小児および青年のコホートにおいて、三陰門肥満指数(TMI)がLVHと関連しているかどうかを評価することであった。
方法:この観察研究では、7~16歳の肥満の小児および青年63人が登録された。外来受診時に脂肪率、心代謝指標(BMI zスコア、WHR、TMI、ABSI)を収集した。全対象者に24時間外来血圧モニタリング(ABPM)と経胸壁心エコー検査を行った。
結果:LVHを伴う肥満の小児および青年は、LVHを伴わない小児と比較して、BMI zスコア(p = 0.009)、WHR(p = 0.006)、TMI(p = 0.026)が有意に高かった。WCとWHRは、左室質量指数(LVMI)と有意に関連する唯一の指標であった。
結論:肥満小児において、左室リモデリングは心代謝リスクマーカーであるWCとWHRと関連していたが、脂肪率指標であるTMIとは関連していなかった。