外傷性脳損傷後の小児の代理人におけるドイツのrivermead脳震盪後症状質問票の適用性と臨床的有用性:機器の検証研究。
アブストラクト
背景:成人、青年、小児の外傷性脳損傷(TBI)後の脳震盪後症状(PCS)の評価には、ドイツのリバーミード脳震盪後症状質問票(RPQ)を用いることができる。
方法:本研究では、TBI後の小児(8~12歳)を対象としたドイツ版RPQの代理版(N=146)を用い、項目、総得点、尺度得点レベルでの心理測定学的特性を検討した。構成的妥当性は、代理評価による脳震盪後症状目録(PCSI-P)、患者健康調査票9(PHQ-9)、全般性不安障害尺度7(GAD-7)との順位相関を用いて分析した。さらに、被験者の社会人口統計学的特性および傷害関連特性に関する感度テストを行った。小児のRPQ代理評価と青年のRPQ代理評価の比較可能性を評価するために、項目差機能(DIF)を分析した。
結果:Cronbach's α(0.81-0.90)およびMcDonald's ω(0.84-0.92)に関して良好な内的一貫性が示された。3因子モデルの要因妥当性は、オリジナルの1因子モデルよりも優れていた。RPQ総得点および尺度得点の代理評価は、PCSI-P(ϱ = 0.50-0.69)と強い相関があり、PHQ-9(ϱ = 0.49-0.65)およびGAD-7(ϱ = 0.44-0.64)とも中程度から強い相関があった。DIF分析では、小児用と青年用の代用版の間に関連する差は認められなかった。
結論:ドイツのRPQ代理尺度は、TBI後の小児のPCSを評価するための心理測定学的に信頼できる有効な尺度である。したがって、RPQの自己評価および代理評価は、小児期のPCSだけでなく、TBI後の個人の生涯にわたるPCSの評価にも用いることができる。