発育阻害の世代間連鎖リスクに対する妊産婦と新生児の継続的ケアの影響:横断的研究。
アブストラクト
目的:本研究の目的は、妊娠中から新生児期にかけての継続的なケアが、発育阻害の世代間連鎖のリスクに及ぼす影響を分析することである。
デザイン:本研究は横断研究であり、データは2018年インドネシア基礎保健研究から分析した。
設定: Basic Health Research 2018は、インドネシア34州の513の都市/地域で実施された。世帯は2段階のサンプリング法によって抽出された。まず、各都市/州から、都市/農村の各層で、サイズに比例した確率法を用いてセンサスブロック(CB)を抽出した。次に、系統的サンプリング法を用いて、各CBから10世帯を抽出した。抽出された世帯の家族全員を測定し、インタビューを行った。
参加者:本研究では、0~24ヵ月の子ども31603人を分析した。
結果測定:従属変数は発育阻害の世代間連鎖のリスクであった。身長が150.1cm未満で(低身長の母親)、体長対年齢のZスコアがWHO Child Growth Standardの-2標準偏差(SD)未満の子ども(生後24ヵ月以下)を持つ母親(発育阻害児)を、発育阻害の世代間連鎖のリスクがあると定義した。
結果:妊産婦と新生児ケアの受診が不完全であった母親は、経済状態を調整した後、発育阻害の世代間連鎖のリスクが30%高かった(OR(95%CI):1.3(1.00~1.63))。
結論:母親と新生児の連続的な受診は、特に発育阻害の母親が多い集団において、発育阻害の世代間連鎖を断ち切る可能性がある。