0~5歳児の24時間運動行動を測定するための迅速評価ツールの信頼性と妥当性:運動行動質問票ベビー(MBQ-B)と小児(MBQ-C)。
アブストラクト
背景:0~5歳児の24時間運動行動を測定するための、有効な「目的に合った」迅速評価ツールの開発は、研究の優先課題である。本研究では、乳児用運動行動質問票(MBQ-B)および小児用運動行動質問票(MBQ-C)の自由形式および自由記述式のテスト反復信頼性および同時妥当性を評価した。
方法:300名の親子が10日間の調査プロトコールを完了した(MBQ-B:N=85、MBQ-C:N=215)。有効性を評価するため、子どもは利き手でない手首に加速度計(ActiGraph GT3X+)を7日間装着し、親はスクリーン使用時間と睡眠を記録した24時間の時間使用日誌(TUD)を2回に分けて記入した。赤ちゃん(まだ歩かない)については、7日間のモニタリング期間の2日目と5日目に、保護者が2×24時間のTUDを記入し、おなかの時間、活発に遊ぶ時間、拘束された時間、スクリーンの時間、睡眠を記録した。テスト・リテスト信頼性を評価するため、保護者は7日目と10日目にMBQの自由形式または自由記述式に無作為に回答した。一般化線形混合モデルを用いてテスト-リテスト間相互相関係数(ICC)を算出し、スピアマン相関を用いて妥当性を評価した。
結果:MBQ-Bのテスト-レテスト信頼性は良好から優れており、ICCは自由形式で0.80~0.94、クローズドエンド型では0.71~0.93であった。両バージョンとも、24時間日誌とMBQ-Bで報告されたおなかの時間、活発な遊び、拘束時間、スクリーンタイム、睡眠の間に有意な正の相関が観察された(rho = 0.39-0.87)。MBQ-Cのテスト・リテスト信頼性は、ICCが0.68~0.98、ICCが0.44~0.97であり、中等度から優れていた。自由形式と自由記述式の両方において、24時間日記とMBQ-Cで報告されたスクリーン時間および睡眠時間との間に有意な正の相関が観察された(rho = 0.44-0.86)。また、MBQ-Cで報告された総活動時間および精力的な遊びの時間と機器で測定された時間との間に有意な正の相関が観察された(rho = 0.27-0.42)。
結論:MBQ-BおよびMBQ-Cは、乳幼児および未就学児の24時間の運動行動を評価するための有効かつ信頼性の高い迅速評価ツールである。MBQのオープンエンドおよびクローズドエンドの両バージョンは、スケールアップした早期肥満予防プログラムの評価を含め、政策および実践を目的とした研究に適している。