INeSに基づくイタリアの新生児出生体重のグラフ。
アブストラクト
背景:胎児の発育に異常のあるハイリスク新生児を特定することは、健康リスクの予測や早期介入に極めて重要である。SGA(Small for gestational age)およびLGA(Large for gestational age)の分類は、出生後の疾患リスクが高い新生児を強調する。正確な診断は、正確な体格測定と適切な参照データに依存する。2010年、イタリアの単胎児のための新生児チャート(INeSチャート)が発表された。我々は、初産と後産に分けずに出生体重を測定したINeSのグラフを紹介する。
方法:パラメトリック関数を用いて INeS チャートをトレースした。別の論文で発表されたパラメータ推定値から開始し、妊娠週数 23 週から 42 週の範囲で、出生順で区分されていない INeS チャートを追跡した。第二段階として、Cole and Green Lambda Mu and Sigma (LMS)モデルとしてパラメトリック化し、標準偏差スコアを計算した。
結果:分離していないINeSチャートの百分位点は、初産と後産チャートの間にある。距離の変化は、妊娠月齢による初産割合の変化によるもので、正期産では後産で最大約100g、初産で最大約70gの差が観察された。S関数とL関数は男児と女児で同じような形をしている。S関数は約29週でピックを示し、L関数は39週でピックを示し、すべての妊娠週数の範囲で正の値を示した。
結論:本研究では、出生時体重INeSグラフを非分離型として提示し、パリティ情報が得られない場合のギャップを埋めた。分離されたグラフとの差は一般的に小さく、新生児の健康評価に信頼できるものであった。LとSのパラメータからの洞察は、標準化された出生体重に寄与し、SGAまたはLGAの新生児を定義するのに有用な、性別と妊娠期間によってそれを調整する。この論文は、新生児ケアツールを強化し、さまざまな臨床シナリオにおけるINeSチャートの柔軟性を示し、新生児学研究を支援するものである。