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『思春期に精神疾患と診断された若年者はニートとなるリスクが高い』のイメージ

思春期に精神疾患と診断された若年者はニートとなるリスクが高い

「Schizophrenia Bulletin」より

 ニートとは、学校に通わず、就職もせず、職業訓練も受けないという3つの基準を満たす、社会的機能に深刻な障害を抱える者を指す。思春期に統合失調症などの精神疾患と診断されると、その後、長期にわたりニートに陥りやすいという研究結果が、「Schizophrenia Bulletin」に2022年10月28日掲載された。同時に、精神疾患と診断された若年者のうち、職業リハビリテーションを受けたのは4分の1弱であることも判明した。

 トゥルク大学(フィンランド)のIda Ringbom氏らは、1987年に出生した全ての児を登録したフィンランド出生コホート研究のデータを用い、2004年から2007年にかけて、16~20歳の間に何らかの非感情性精神疾患と診断された若年者288人(うち86人は統合失調症、18人は統合失調感情障害)と、診断されていない5万4,883人のデータを抽出。

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書誌事項

Psychotic Disorders in Adolescence and Later Long-term Exclusion From Education and Employment
Ringbom I, et al. Schizophrenia Bulletin. Published online October 28, 2022. doi: 10.1093/schbul/sbac151

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