乳児の睡眠に関連した窒息死や突然死に関与する睡眠環境を分析
「Pediatrics」より
米疾病対策センター(CDC)のSharyn E. Parks氏らは、乳児の睡眠に関連した窒息死と原因不明の死亡のリスク因子を分析した結果、仰向け以外の寝姿勢や、毛布や枕などの柔らかい寝具の使用、ベビーベッドや揺りかごなどで寝かせないこと、母親と同室で寝かせないこと、人や動物が添い寝することなど、これまで指摘されている睡眠環境がリスクを高めることを再確認したと、「Pediatrics」に2022年12月5日発表した。ただし、柔らかい寝具の使用は窒息死リスクを約4倍に高めるが、原因不明の死亡とは関連が認められなかったという。
CDCのSharyn E. Parks氏らは、CDCによる乳幼児突然死症例レジストリ(Sudden Unexpected Infant Death Case Registry)と妊娠リスク評価モニタリングシステム(Pregnancy Risk Assessment Monitoring System)から2016~2017年に生まれた生後2~9カ月の乳児の症例および対照群のデータを用い、住民ベースの症例対照研究を実施。安全ではないとされる睡眠環境と、睡眠に関連した窒息死および乳幼児突然死症候群(SIDS)を含む原因不明の死亡との関連について検討した。
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- 書誌事項
Risk Factors for Suffocation and Unexplained Causes of Infant Deaths
Parks SE, et al. Pediatrics. Published online December 5, 2022. doi: 10.1542/peds.2022-057771