25[OH]D低濃度の喘息患児ではビタミンD補給で増悪リスクが低減
「Nutrients」より
小児に対するビタミンD補給は、喘息患児全体では増悪リスクを低減しないが、血清25-ヒドロキシビタミンD(25[OH]D)濃度が低い児では増悪リスクの低減につながるというレビュー論文が、「Nutrients」に2022年9月23日発表された。同時に、ビタミンD補給は、小児のアトピー性皮膚炎の重症度とアレルギー性鼻炎の症状を軽減させる可能性も示された。
Chongqing Key Laboratory of Pediatrics(中国)のQinyuan Li氏らは、アレルギー疾患を有する児に対するビタミンD補給の有効性を検討するため、MEDLINEやEmbaseなどの論文データベースを用いてシステマティックレビューを実施。2022年8月15日までに公表された、ビタミンD補給群とプラセボ群を比較した計32件のランダム化比較試験(RCT、計2,347人の小児が参加)を対象にメタ解析を行った。解析には、ランダム効果Mantel-Haenszelモデルを用いた。
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- 書誌事項
Vitamin D Supplementation and Allergic Diseases during Childhood: A Systematic Review and Meta-Analysis
Li Q, et al. Nutrients 2022 September 23;14(19):3947.