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イベリア半島におけるゴーシェ病の遺伝的および臨床的特徴のマッピング。

DOI:10.1186/1750-1172-7-17

アブストラクト

背景:ゴーシェ病(GD)はグルコセレブロシダーゼ酵素の欠損による疾患である。GDは汎民族性であるが、その症状には民族特有の特徴がみられる。

方法:イベリア半島(IP)におけるGD患者の分布、臨床的および遺伝的特徴を評価した。イベリア半島のGD患者436人について、地理的分布、人口統計学的データ、遺伝学的データ、臨床データ、診断時年齢、病型、治療年数を分析した。

結果:GDの有病率は1/149,000人で、88.3%が1型、6.7%が2型、5.0%が3型であった。1型の診断時の平均年齢は28.7歳であった。72.7%が軽症、25.5%が中等症、1.7%が重症であった。貧血と血小板減少はそれぞれ56%と55%にみられた。骨疾患と肝腫大はそれぞれ62%と68%に認められ、非脾臓摘出患者よりも脾臓摘出患者で多くみられた。69の変異対立遺伝子が同定され、5つの変異がGBA対立遺伝子の75%を占めた。我々のシリーズで報告された数例の患者は興味深い表現型を有していた。患者の58.7%が酵素補充療法を受けており、12.6%がミグルスタットによる治療を受けていた。

結論:IPには幅広いGBA変異が存在し、1型GDの98.2%は軽度で、23.0%は治療を受けていない。これらのデータは、地理的集団間の遺伝的および表現型の不均一性を強調している。

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