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病院成人における呼吸器系合成ウイルス感染の発生率(2017年~2020年)。

アブストラクト

RSウイルス(RSV)は急性呼吸器疾患(ARI)を引き起こし、心肺疾患の増悪を誘発する。入院中の成人における発生率の推定値は広範囲にわたり、重症度のリスクを増大させる併存疾患を有する成人における発生率に関するデータはほとんどない。全成人および特定の共同入院者におけるRSV入院の発生率を推定するために、人口ベースの予測調査を行った。 入院済 サーベイランスエリアに居住している、ARIの兆候が2以上、または根本的な心肺疾患の悪化している18歳以上の成人を、2017-2018年、2018-2019年、および2019-2020年のRSVシーズンに、ニューヨーク、ニューヨーク、ロチェスターの3病院でスクリーニングした。呼吸器標本は、ポリマーゼ連鎖反応分析を用いてRSVについて試験した。100,000人当たりのRSV発生率を市場シェアで調整した。 アクティブおよびパッシブの監視により、RSVで入院した成人は1099人であった。3シーズンの年間発生率は44.2~58.9/100 000であった。年齢群特異的発生率は、18~49歳、50~64歳および65歳以上の患者において、それぞれ7.7~11.9/100,000,33.5~57.5/100,000および136.9~255.6/100,000の範囲であった。慢性閉塞性肺疾患、冠動脈疾患及びうっ血性心不全患者における発現率は、これらの病態のない患者における発現率のそれぞれ3~13、4~7及び4~33倍であった。 今回の大規模前向き研究でRSV入院の負担が高いことがわかった。特記すべきことは、高齢患者および心疾患を有する患者の間で高い発生率であった。これらのデータから、高齢者および脆弱な成人におけるRSV感染を予防するための効果的なワクチンの必要性が確認される。

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