先天性心疾患と注意欠陥・多動性障害を有する小児における覚せい剤治療:心血管アウトカム.
DOI:10.1097/DBP.0000000000001187
アブストラクト
目的:先天性心疾患(CHD)患児は注意欠陥・多動性障害(ADHD)のリスクが高くなる。本研究の目的は、CHDとADHDを持つ小児が覚せい剤で臨床治療を受けている場合、CHDにマッチした対照群と比較して、心血管パラメータの変化や死亡のリスクが高いかどうかを明らかにすることであった。
方法:このレトロスペクティブ・コホート研究では、CHD+ADHDで覚せい剤治療を受けた患者(曝露群[EG])を、CHD診断と受診年齢でマッチングし、覚せい剤を投与していない患者(非曝露群[NEG])とした。12ヶ月間の診療記録から心血管系パラメータ(心拍数[HR]、収縮期・拡張期血圧[SBP・DBP])および心電図(ECG)を混合効果モデルで比較した。
結果:CHDの小児151名(平均年齢8±4歳)の心血管パラメータを評価した(N=46EG、N=105NEG)。覚醒剤の使用は心臓突然死と関連していなかった。HRとSBPは、EGでは経時的に有意な変化はなく、グループ間で同程度に保たれた。EGの子どもはNEGの子どもと比較して、経時的にDBPが高かった(p = 0.001)。HR、SBP、DBPのグループ×時間の交互作用は、EGとNEGの間で差がなかった。QTcは、EGとNEGの間で有意な差はなかった(447ms対439ms、p = 0.23)。EGの子どもたちは、ADHDの症状の改善を示した。
結論:CHDの小児における覚せい剤の使用は,対照群と比較して心血管パラメータの臨床的に有意な変化と関連はなかった。刺激薬は、適切なモニタリングと循環器専門医との連携により処方される場合、CHDを有する小児のADHD治療として考慮されるべきである。
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