ブラジルでSARS-CoV-2に感染したX連鎖症の入院患者:パンデミックの最初の2年間の連続症例報告。
DOI:10.1016/j.resinv.2023.04.001
アブストラクト
COVID-19により入院したブラジル人患者2,066,678人のコホートにおいて、コロナウイルス疾患(COVID)-19とX連鎖障害を有する患者18人の特徴を述べた。患者は血友病B(1例)、クラインフェルター症候群(8例-死亡3例、うち1例は重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)感染とは無関係)、ターナー症候群(9例-死亡2例)と診断された。X連鎖障害とCOVID-19を有する患者の半数(9/18)は男性で、年齢は1~71歳と幅があり、ほとんどの患者は白人であった(9/12;6人の患者はデータが欠落していた)。最も一般的な症状は咳嗽(13/17;1例は欠測)と発熱(12/16;2例は欠測)であり、最も一般的な併存疾患は糖尿病(3/11;7例は欠測)と心疾患(2/12;6例は欠測)であった。患者の半数近くが集中治療室を必要とし(8/17;1例はデータ欠落)、4分の1が侵襲的人工呼吸を必要とした(4/16;2例はデータ欠落)。死亡例は5例で、1例はCOVID-19とは無関係であった。われわれのデータでX連鎖患者が少なかった理由はいくつか考えられるが、例えば、遺伝子診断ツールへのアクセスが限られているために診断が不十分であったり、医療専門家が遺伝子診断の必要性を認識するための知識が不足していたり、あるいはブラジルの重症急性呼吸器症候群による入院のデータベースへの記入を忘れていたりすることなどが考えられる。
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