2年間の身体活動と食事介入が副腎および思春期の発達に及ぼす影響:PANIC Study。
アブストラクト
背景:小児期の過体重は、初潮や思春期の早期発症と関連しているが、生活習慣への介入が一般集団における性的成熟に影響を及ぼすかどうかは、まだ不明である。
目的:一般小児集団において、2年間の生活習慣介入が循環アンドロゲン濃度と性的成熟に影響を及ぼすかどうかを調査する。
方法:2年間の身体活動および食事介入研究を実施し、421名の思春期前の6~9歳児(女児119名、男児132名)または対照群(女児84名、男児86名)に割り付けた。主要評価項目は、血清デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)、デヒドロエピアンドロステロン硫酸塩(DHEAS)、アンドロステンジオン(A4)、テストステロン濃度、および臨床的副腎徴候と思春期徴候であった。
結果:介入群と対照群では、ベースライン時の体格と体組成、アンドロゲン作用の臨床的徴候、血清アンドロゲンに差はなかった。介入により、男児ではDHEA(P = 0.032)、DHEAS(P = 0.001)、A4(P = 0.003)、テストステロン(P = 0.007)の増加が抑制され、思春期が遅れた(P = 0.038)が、女児ではDHEA(P = 0.013)とDHEAS(P = 0.003)の増加が抑制されただけであった。アンドロゲンおよび初潮の発生に対するライフスタイル介入のこれらの効果は、体格および体組成の変化とは無関係であったが、アンドロゲンに対する介入の効果は、空腹時血清インスリンの変化によって一部説明された。
結論:身体活動と食事を組み合わせた介入は、体格や体組成の変化とは無関係に、思春期前でほとんどが正常体重の小児の一般集団において、血清アンドロゲン濃度の上昇と性的成熟を抑制した。
外部サイトに遷移します