集団ベースのコホートにおける鎌状赤血球形質と有害な妊娠転帰との関連。
DOI:10.1111/aogs.14622
アブストラクト
はじめに:鎌状赤血球症(SCT)はアフリカの子孫によくみられる。いくつかの妊娠有害転帰(APOs)との関連が報告されているが、一貫性はない。本研究の目的は、非ヒスパニック系黒人女性におけるSCTとAPOとの関連を検証することであり、(1)SCTとこれまでに報告されたAPOとの関連を検証すること、(2)SCTと広範なAPOとの新たな関連を検証すること、および(3)SCTが関与するAPOの帰属リスクを推定することである。
材料と方法:本解析は、プロスペクティブに計画された集団ベースのコホートのレトロスペクティブ解析である。女性/参加者は、UK Biobank(UKB)の自己申告による非ヒスパニック系黒人女性であった。SCTの状態は、HBB遺伝子のヘテロ接合性Glu6Valに基づいて決定された。SCT関連APOとして既に報告されている4つ(子癇前症、細菌尿、妊娠喪失、早産)、および妊娠、出産、産褥に関連する広範な状態を含むいくつかのAPOが調査された。APOは、専門家の査読とコンセンサスプロセスにより選定された。SCTとAPOsとの関連は、相対リスクおよび95%信頼区間(95%CI)を推定することにより検証され、生児出生数および初産年齢で調整された。APOに対するSCTの帰属リスク割合(ARP)および集団帰属リスク割合(PARP)を推定した。
結果:UKBに妊娠記録がある自己申告の非ヒスパニック系黒人女性4057人のうち、581人(14.32%)がSCT保因者であった。以前に報告された4つのSCT関連APOについて、2つが公称P<0.05で確認された;相対リスク(RR)は子癇前症で2.39(95%CI 1.09-5.23)、細菌尿で4.85(95%CI 1.77-13.27)であった。SCT保因者におけるこれら2つのAPOにはSCTが大きく寄与しており、帰属リスク割合は子癇前症で61.00%、細菌尿で68.96%と推定された。SCTは、集団(自己申告による英国の黒人女性)においてもこれら2つのAPOに大きく寄与し、集団帰属リスク割合は、子癇前症で18.30%、細菌尿症で24.14%と推定された。さらに、他の7つのAPO(公称P < 0.05)についても新規の関連が認められた。
結論:SCTは本研究においてAPOsと有意に関連しており、英国における自己申告の黒人女性におけるAPOsに大きく寄与している。独立した研究集団におけるこれらの所見の確認が必要である。
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