胎内で妊娠糖尿病に曝露された小児における体格指数の軌跡:全国登録に基づく研究。
アブストラクト
背景:胎内で妊娠糖尿病(GDM)に罹患した子どもは、過体重や肥満になるリスクが高いが、出生後の成長過程やリスクプロファイルは不明な点が多い。
目的:GDMに曝露された小児の出生時から10歳までの体格指数(BMI)推移を明らかにし、乳児および母親の特性との関連を検討することを目的とした。
方法:この全国コホート研究は、2008年1月から2019年10月までにデンマークで出生した、胎内でGDMに曝露された子ども15509人に関するデンマークの登録からのデータをリンクさせた。潜在クラス軌跡モデリングを適用し、明確なBMI軌跡を同定した。BMIの軌跡と乳児および母親の特性との関連は、重回帰を用いて解析した。
結果:「正常」(60%),「後期加速」(28%),「早期加速」(12%)の3つの異なるBMI軌跡を同定した。後期加速型」のBMI傾向の子どもは、妊娠年齢に対して大きく生まれることが多かった(P < 0.001)。早期加速型」のBMI軌跡の子どもは、他のグループと比較して、男児で、妊娠年齢に対して小さく生まれ、妊娠前のBMIが高い母親を持つ子どもが多かった(P < 0.001)。
結論:胎内でGDMに暴露された子どもは、そのBMI軌跡が大きく異なる。早期のBMIの成長と乳児および母親の特徴に基づくリスクプロファイルの検出は、将来的を絞ったケアと予防の機会を提供する。
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