妊娠中の慢性蕁麻疹に対するオマリズマブの安全性:実臨床試験。
DOI:10.1093/ced/llad386
アブストラクト
背景:妊娠中の慢性自然じんま疹(CSU)患者の管理はしばしば困難である。最近のデータでは、妊娠患者におけるCSU治療のほとんどは第2世代H1抗ヒスタミン薬(sgAH)であり、オマリズマブの安全性に関するデータは乏しい。
目的:sgAHに抵抗性の重症CSU患者で、治療中に妊娠したか、妊娠中にオマリズマブの投与を開始した患者を対象に、オマリズマブの有効性と安全性を日常診療の場で評価する。
方法:妊娠中の18歳以上の女性、妊娠中に1回以上のオマリズマブ投与を受けた女性、または妊娠時もしくは妊娠前8週間にオマリズマブを服用していた女性を対象にレトロスペクティブ研究を実施した。
結果:29例の妊娠患者が評価された:23例(79%)はオマリズマブ服用中に妊娠し(A群)、6例(21%)は妊娠中にオマリズマブ治療を開始した(B群)。A群では23例(単胎児21例、双胎児1例)の出産と1例の流産が認められた。15例(65%)は妊娠確認後にオマリズマブの投与を中止し、8例(35%)は妊娠期間中オマリズマブの投与を継続した。B群では、オマリズマブは平均(SD)10.83(3.60)週の妊娠週数で導入され、全例が妊娠終了まで投与された。この群では、7例の生児(単胎児5例、双胎児1例)が生まれた。いずれの群においても有害事象、妊娠合併症、新生児の先天異常は記録されなかった。
結論:妊娠前および妊娠中のCSU治療に対するオマリズマブの投与は、母体および胎児の転帰に悪影響を及ぼさないようである。
会員登録すると記事全文を読むことができるほか、「NEJM Journal Watch」や「国内論文フルテキスト」といった会員限定コンテンツを閲覧できます。
