COVID-19パンデミックにおける小規模・病的新生児ケアの保護:NEST360を用いたアフリカ4カ国からのマルチステークホルダー質的データ。
アブストラクト
背景:医療システムに対するショックは増加の一途をたどっている。COVID-19のパンデミックは、妊産婦と新生児への医療の需要と供給を含む、保健システムの世界的な混乱をもたらした。しかし、新生児サービスの提供を守るための緩和戦略に関する証拠は限られている。われわれは、NEST360アライアンスとともに実施したケニア、マラウイ、ナイジェリア、タンザニアの65の施設において、小児・重症新生児ケア(SSNC)を守るためにどのような緩和戦略が採用されたのか、またパンデミック後も維持できるものがあるのかを理解しようとした。
方法:ケニア、マラウイ、ナイジェリア、タンザニアの新生児医療システム関係者を対象として、質的手法(詳細インタビューn=132、フォーカスグループディスカッションn=15)を用いた。データ収集期間は2021年9月~2022年8月。トピックガイドは主要なステークホルダーと共同で作成し、COVID-19パンデミック時のSSNCを守るためのアプローチについて詳細に理解するために使用した。質問は、政策展開、協力と投資、ケアの組織、人的資源、技術と機器の革新について探求した。インタビューは経験豊富な質的研究者によって行われ、データは飽和状態に達するまで収集された。インタビューはデジタル録音され、逐語的に書き起こされた。共通のコーディングフレームワークが作成され、NVivoを用いてデータがコーディングされ、主題別フレームワークアプローチを用いて分析された。
結果:SSNCが強化される2つの経路が特定された。1つ目の経路は、COVID-19特有の対応で、SSNCに二次的な利益をもたらすもので、迅速な政策立案と適応、新たな協力的資金提供のパートナーシップ、酸素システムの改善、感染予防と管理の実践強化などが含まれる。第二の経路は、パンデミック時の医療システム緩和戦略であり、情報システムの強化、人的資源の適応、遠隔医療などのサービス提供の革新、地域社会の関与、機器の計画的な予防メンテナンスの重視などである。また、SSNCを守るための行動の持続可能性と制度化を制限する慢性的なシステムの弱点も特定された。
結論:COVID-19のパンデミックに対応したSSNCを守るためのイノベーションは、レジリエンス(回復力)と質の高い日常的なSSNCの提供を支援するために維持されるべきである。特に、高品質で回復力のあるケアの実践を維持し、SSNCのために残されたギャップに対処するための資源配分が重要である。
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