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スーダン東部のガダリフ産院における妊婦の血液型、アカゲザルの因子、肥満度、肥満の関連性。

DOI:10.1186/s12884-023-06125-z

アブストラクト

背景:血液型と肥満の関連性に関する既存のエビデンスはまだ結論が出ておらず、妊娠中の血液型と肥満の潜在的関連性に関するデータの不足が顕著である。そのため本研究では、スーダン東部のガダリフ産科病院で診療を受けている妊婦の血液型、肥満度(BMI)、肥満の関連を調査することを目的とした。

方法:この横断研究は、2022年4月から9月にかけてスーダン東部で実施された。妊婦から社会人口統計学的情報を収集するために質問票を用いた。BMIは体重と身長から算出した。血液型は、調査地域で一般的に用いられている凝集法を用いて決定した。多項回帰分析および重回帰分析を行い、回帰モデルにおいて共変量で調整した。

結果:妊娠週数中央値(四分位範囲、IQR)10.0週(9.3-11.0)の妊婦833人が登録された。BMI中央値(IQR)は26.3(24.2-29.4)kg/mであった。これらの女性のうち、11人(1.3%)が低体重、268人(32.2%)が標準体重、371人(44.5%)が過体重、183人(22.0%)が肥満であった。血液型は183人(22.0%)がA型、107人(12.8%)がB型、56人(6.7%)がAB型、487人(58.5%)がO型であった。多項回帰では、都市居住(調整オッズ比、AOR=2.46、95%信頼区間、CI=1.47-4.13)のみが過体重と関連していた。血液型とアカゲザルの因子は過体重と関連していなかった。年齢(AOR=1.06、95%信頼区間=1.01-1.11)、都市居住(AOR=2.46、95%信頼区間=1.47-4.13)、血液型O(AOR=1.60、95%信頼区間=1.06-2.40)は肥満と関連していた。アカゲザルの因子は肥満とは関連していなかった。重回帰では、年齢(係数=0.07、P=0.028)、妊娠率(係数=0.25、P=0.014)、都市居住(係数=1.33、P=0.001)、血液型O(係数=0.68、P=0.035)がBMIと関連していた。

結論:血液型Oはスーダン東部の妊婦の肥満および高BMIと関連していた。アカゲザルの因子は肥満とは関連していなかった。

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