アトピー性疾患を持つ母親の子供におけるアトピー性皮膚炎のリスクとアトピーマーチのパラダイム:イギリスの出生コホート研究。
DOI:10.1016/j.jaad.2023.11.013
アブストラクト
背景:アトピー性皮膚炎(AD)は、他のアレルギー性疾患(OAI)の発症に先行して時間的に進行すると考えられているが(アトピーマーチ)、その時期や進行については疑問視されている。また、親のアレルギー疾患が子供のこれらの疾患の発症にどのように影響するかも不明である。
目的:(1)ADの発症リスク、(2)ADを持つ母親の子供におけるアレルギー疾患の発症時期を、ADを持たない母親と比較して英国で調査する。
方法:IQVIA Medical Research Dataデータベースを用いて母子ペアの出生コホートを作成し、Cox比例モデルを用いて上記の関連を検討した(ハザード比、HR[95%信頼区間、CI])。
結果:1,224,243組の母子ペアのうち,子どもの平均追跡期間(標準偏差)は10.8(8.3)年で,50.1%が男性であった(N = 600,905)。母親がADであった場合、ADでなかった場合と比較して、子どもがADである可能性は59%(HR = 1.59 [1.57, 1.60])高く、ADと初めて診断された平均年齢は3.3(4.8)歳であった。ADと診断された小児のほとんどが、最初にADを発症した(91.0%);しかしながら、喘息患者では、最初にADを発症したのは67.8%のみであった。
結論:ADの母親から生まれた子どもはADを発症しやすく、最初にOAIを発症する子どももいる。
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